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新春特別展
蓬春の愛好した古典の世界 ―重文・十二ヶ月風俗図を中心に―
開催期間:2005年1月7日~ 3月27日
この展覧会は終了しました。

大正7(1918)年、東京美術学校で日本画を学び始めた蓬春は、師・松岡映丘との出会いにより古典の真髄に触れるかけがえのない機会を得ます。映丘からの指導や映丘の主宰する新興大和絵会への参加によって、蓬春は王朝風俗や歴史人物を学習し、古典の教養を身につけていったのです。蓬春芸術の基礎は、その上に成り立っているといえましょう。
その後、蓬春はその確固たる鑑識眼をもって優れた美術品のコレクションを形成していき、その分野は古今東西と多岐にわたります。中でも、16世紀の土佐派による風俗画とされ、桃山時代の京都の生活をいきいきと伝える《十二ヶ月風俗図》(重要文化財)は、時代を超えて今もなお多くの人々を魅了してやみません。
今回の展覧会は、有職故実や王朝の栄華を描いた蓬春の作品をはじめ、自らが愛蔵した古典の優品の数々を一堂に会し紹介するものです。美術家・山口蓬春の審美眼をとおして集められた古典の世界に、しばし想いを馳せてみてはいかがでしょうか

主な展示作品

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伝土佐光吉 《十二ヶ月風俗図》
紙本着色
桃山時代 16世紀後半
重要文化財
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尾形光琳 《飛鴨図》
紙本淡彩墨画
江戸時代 18世紀初頭
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俵屋宗達 《伊勢物語絵色紙 梓弓》
紙本着色
江戸時代 17世紀前半
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伝雪舟 《円窓 白菊芙蓉図》
紙本着色
室町時代15~16世紀
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山口蓬春 《燈籠大臣》
絹本着色
大正8-9(1919-20)年
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山口蓬春 《士女遊楽図》
絹本着色
昭和3-4(1928-29)年