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春季特別展
山口蓬春・絵の秘密―蓬春が語る「新日本画」の世界―
開催期間:2009年3月27日〜5月31日
この展覧会は終了しました。

山口蓬春(1893-1971)は、東京美術学校西洋画科に入学するも日本画科に転科し、以後、戦前から戦後へと時代が激しく移り変わるなかで「新日本画」の創造を目指し邁進し続けました。蓬春が著書やインタビューのなかで度々語る「新日本画」という言葉からは、その創造に掛ける強い意志を窺うことができます。
では、蓬春が目指した「新日本画」とはどのようなものだったのでしょうか。
戦前の蓬春は、やまと絵を通じた有職故実や古典技法を学び、さらに琳派や宋元院体画などの研究にも精を出しました。一方、セザンヌやピカソ、ボナールなど西洋近代絵画の複製画を収集するなど常に新しい日本画の可能性を模索し追究していきます。そして昭和7年(1932)に刊行された著書『新日本画(風景)の第一歩』(アトリヱ杜)において初めて「新日本画」という言葉をタイトルに使いました。
戦後は、戦前の研鑽を踏まえ、「新日本画」創造への姿勢がより一層強く打ち出されるようになります。昭和22年(1947)の《山湖》を皮切りに次々と日本画壇にモダニズムの新風を吹き込み、静物画や花鳥画にテーマを絞り込みながら蓬春独白の清澄な色彩による画風を展開していきます。特に昭和26年(1951)に刊行された『新日本画の技法』(美術出版社)では、蓬春の「新日本画」に対する考え方が顕著に表されました。
「新日本画の創造と言う事は、今始まった事ではなく、既に幾度も言い古されて来た事で、必ずしも珍しい問題ではない。然し、いつの時代にも、新しい日本画の創造と言うことを心掛けて、果敢に前進しようとする作家が居なければ、芸術は進展しないのである。時代や社会は常に進み動いて居るのであるから。」
本展では、蓬春の言葉の軌跡を辿りながら、その作品やコレクション、残された画材類を通じて蓬春が求めた「新日本画」の世界を読み解いていきます。


主な展示作品

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山口蓬春《山湖》
昭和22年(1947)  松岡美術館蔵
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山口蓬春《扇面 山》
大正13-14年(1924-25)
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富岡鉄斎《扇面 富嶽図》
大正時代(1912-24)
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山口蓬春《秋二題》
大正13年(1924)
常楽寺美術館蔵
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山口蓬春《まり藻と花》
昭和30年(1955)
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山口蓬春《水田》
昭和44年(1969)
斎藤畜産株式会社蔵