夏季展
山口蓬春と文人趣味 ―蓬春コレクションにみる風雅への憧れ―
開催期間:2007年6月7日~8月5日
この展覧会は終了しました。このたび、山口蓬春記念館では「山口蓬春と文人趣味―蓬春コレクションにみる風雅への憧れ―」を開催いたします。
日本画家・山口蓬春(1893-1971)は東京美術学校日本画科を卒業後、昭和5年に「六潮会」を結成しました。六潮会は、日本画の山口蓬春・福田平八郎・中村岳陵、洋画の木村荘八・牧野虎雄・中川紀元、美術評論の外狩素心庵・横川毅一郎を同人として結成された団体で、昭和15年まで展覧会、研究会等を開き、同人たちにとって有益な研鑽の場となりました。流派を超えた作家同士の交流を示す巻子の寄書きには、酒を酌み交わし清談する「文人」たちの姿を垣間見ることができます。
また蓬春はこの頃から、日本画壇の第一線で活躍する傍ら古美術の収集を行い、その審美眼によって選ばれた古画・古陶磁・書跡など200点余りが当館に収蔵されています。
本展では山口蓬春による季節の掛軸をはじめ、蓬春コレクションの書画や蓬春が身近において愛玩した文房具・墨・硯・花入・徳利・杯などをご覧頂き、蓬春と同世代の作家との交流にみる「粋」や蓬春コレクションに込められた風雅なるかたちをご紹介いたします。
主な展示作品
山口蓬春《紫陽花》 昭和34年 ※6/7~7/8のみ展示 |
山口蓬春《枇杷》 昭和31年 ※7/10~8/5のみ展示 |
斉白石《画帖外し 水禽図》 1925年頃 |
仁阿弥道八《急須茶碗》 江戸時代 |
《古染付花鳥文瓶》 明時代 |
浦上玉堂《層巒喬木》 江戸時代 |