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夏季展
山口蓬春と近代絵画 ―蓬春ゆかりの作家たちを中心に―
開催期間:2009年6月5日〜8月2日
この展覧会は終了しました。

山口蓬春記念館には、日本画家・山口蓬春(1893-1971)の作品並びに蓬春が蒐集した美術品が多数収蔵されています。蓬春は、戦前から帝展など中央の画壇で活躍し、昭和40年(1965)には文化勲章を受章するなど、常に画壇における重要な位置にいたことから、多くの著名な作家たちと知り合うことにもつながりました。そのことは蓬春が旧蔵していた美術品などにも見受けられ、六潮会で同じ仲間だった福田平八郎・木村荘八・牧野虎雄・中川紀元などの作品からは、共に研鑽を積むだけでなく、有意義な交流を育むすがたが想像できます。また蓬春による吉川霊華の模写などからは、創作する上で深い関心を寄せていたことを窺うことができます。さらに戦時中には従軍画家として藤田嗣治らと行動を共にし、戦後はいち早く西洋近代絵画の作風を取り入れ「蓬春モダニズム」と称されるなど、画壇に一筋の方向を示し多くの後進たちを育てました。
このように蓬春の画業を辿っていくと、時代とともに多くの作家たちとの交流や創作活動における模索の跡を見ることができます。
本展覧会では、館所蔵作品の中から、蓬春も関心を寄せていた近代の作家たちに焦点をあてて展示し、蓬春の多彩な交友を探っていきます。

主な展示作品

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吉川霊華《松樹》
制作年不詳
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森田恒友 扇面《夏日》
大正-昭和時代
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木村荘八 扇面《雨》
昭和13年(1938)
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牧野虎雄《芒野原》
昭和12年(1937)
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浦田正夫《晨》
平成4年(1992)
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山口蓬春《河伯》
昭和時代
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吉川霊華《何仙姑》
大正11年(1922)
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山口蓬春《夏影》
昭和38年(1963)
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山口蓬春《南嶋薄暮》
昭和15年(1940)