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山口蓬春記念館 平成30年度 初冬収蔵品展
洋画から新日本画へ
―山口蓬春の飽くなき挑戦―
2018年12月1日(土)~2019年2月3日(日)

この展覧会は終了しました。

日本画家・山口蓬春(1893-1971)の画業をかえりみるとき、ひときわ特徴的なのは、本格的に油彩画を学んだ後に日本画家になったということでしょう。少年の頃より水彩画に熱中し、白馬会絵画研究所で油彩画を学んでいた蓬春は、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科に入学、在学中にその才能を開花させます。しかし、自身の日本画への可能性を見出した蓬春は、改めて日本画科へ転科、首席で卒業したときには30歳になっていました。その後、日本画家としての頂点を極めた蓬春でしたが、「はじめ日本画をやっているときは、油絵の技法というものがどうもじゃまになりましたね。それに当時は印象派がはいってきたときですがね、観察方法から画題の選び方までずいぶんなやみました。」(『サンケイ新聞夕刊』昭和40年〔1965〕12月14日)と語るように、その道のりは平坦ではありませんでした。しかし、自らの芸術に真摯に向き合い、あらゆる美の知識を貪欲に吸収しながら、たゆみない努力を続け、ついに蓬春は、自らの目指すものとしてこれまでにない「新日本画」の創造に到達します。そして晩年に至り、「油絵と日本画はそもそも絵の具がちがう。その絵の具を使って日本画は装飾性を発達させてきたし洋画は写実を追究してきた。(中略)日本画の顔料が持つ特殊性これを生かさないと。」(『富山新聞夕刊』昭和40年(1965)6月14日)と語る言葉には、油彩画と日本画という二つの世界を知り、その狭間で苦悩したからこそ得られた本質への深い理解があり、そのことが「新日本画」創造への原動力となったともいえるでしょう。

蓬春は、若かりし頃に描いた油彩画を戦時中も手放すことなく生涯大切に所持していました。そこには蓬春のどんな想いが託され、それらの油彩画は私たちに何を伝えてくれるのか―――。

蓬春芸術の出発点ともいえる油彩画と戦前戦後を通じた日本画を一堂に会し、通観することで「新日本画」に込められた蓬春の世界観とその魅力を探ります。

主な展示作品

見どころ① 蓬春の油彩画を修復後、一挙初公開します!

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《風景》大正元年(1912)
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《路面電車》大正3年(1914)
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《ニコライ堂》大正5年(1916)

見どころ② 帝展特選の初期の代表作《緑庭》を全会期公開します!

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《緑庭》昭和2年(1927)
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《扇面流し》昭和5年(1930)
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《南嶋薄暮》昭和15年(1940)
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《白蓮木蓮》昭和33年(1958)
〈後期のみ〉
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《静物》昭和36年(1961)
〈前期のみ〉
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《洩るゝ陽》昭和36年(1961)
〈後期のみ〉

見どころ③ 「新日本画」誕生の地である旧山口蓬春邸の舞台裏をご堪能いただけます!

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《呉須赤絵魚藻文皿》
明時代(16世紀) 中国・漳州窯
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《三彩小鉢》
9-10世紀頃 イラン・ニシャプール
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《瑠璃釉丸壺》
朝鮮時代(19世紀) 朝鮮半島