令和6年度 山口蓬春記念館 春季企画展
令和6年4月6日(土)~6月2日(日)
花や鳥、魚や小動物など「生きもの」を描くことは、古くから東洋では花鳥画として知られ、その多くの作例は時代を越えて人々を魅了し続けています。山口蓬春(1893-1971)は、そのような伝統的な画題を学びながらも新しい日本画の創造に邁進しました。
昭和9年(1934)に野鳥の保護や調査を目的とした「日本野鳥の会」が創設されますが、蓬春はその発起人に名を連ねており、彼の野鳥や自然に対する造詣の深さがうかがえます。
山口蓬春《首夏》昭和4-5年(1929-30)
山口蓬春《春野》昭和6年(1931) [前期のみ]「花鳥畫の、作品の優劣は、その作家の自然への愛の深さと、觀察の力の如何とのみが決定すると謂っていい。」(山口蓬春「花鳥畫を描く心」『邦畫』4月号、昭和10年〔1935〕)と述べていた蓬春。愛犬をわが子同然にかわいがる彼の作品には、生命への愛情をも実感できるほか、数多くのスケッチからは制作に対する真摯な姿勢が伝わってきます。
山口蓬春《河伯》昭和時代
山口蓬春《コリ―》写生 昭和8年(1933)本展では、蓬春の日本画作品及びスケッチ・模写、ならびに彼が蒐集したコレクションを展示し、蓬春と「生きもの」という観点からその画業を探ります。
山口蓬春《首夏》昭和4-5年(1929-30)
山口蓬春《春野》昭和6年(1931) [前期のみ]
山口蓬春《立葵》昭和8年(1933)頃
山口蓬春《泰山木》昭和14年(1939) 第2回個展 [後期のみ]
山口蓬春《河伯》昭和時代
山口蓬春《コリ―》写生 昭和8年(1933)
山口蓬春《山鳩》写生
山口三郎(蓬春)模《蓮白鷺図》 大正7-8年(1918-19) 原本:王淵 中国・元時代(13-14世紀)
呂紀派《白鷺図》中国・明時代(16世紀) [後期のみ]
尾形光琳《飛鴨図》江戸時代(18世紀) [前期のみ]
蓬春装丁『春宵鳥譚』内田清之助著 昭和17年(1942) 桜井書店| 一般 | 600円 | 高校生以下は無料 |
| 団体割引 | 100円割引 | 20名以上の団体で一週間前までに予約した場合 |
| 障がい者割引 | 100円割引 | 同伴者1名を含む |
| 連携館割引 | 100円割引 | ※連携館 葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ) 神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ) |
| 年間入館券 | 1,800円 | ※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券1,800円 (発行月から翌年の同月末日まで有効)を発売中) |
内 容 展示の見どころを学芸員が解説します。
定 員 先着10名
集 合 開始時間までに入館手続きをお済ませの上、受付付近にご集合ください。
内 容 国際博物館会議(ICOM)では、5月18日を「国際博物館の日」とし、博物館が社
会に果たす役割について広く市民にアピールしています。当館でもこれを記念して、
当日来館された方全員に絵葉書を差し上げます。
日 時 5月18日(土)
※イベント等は中止になる場合があります。最新情報は当館ホームページ・SNSをご覧いただくか、
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