山口蓬春記念館 平成27年度 秋季特別展
山口蓬春 ユーモアと美術
2015年8月15日(土)~10月18日(日)
この展覧会は終了しました。
「絵画にはユーモラスな雰囲気が必要である」 山口蓬春
日本画家・山口蓬春(1893-1971)は、戦前から帝展などで活躍し注目され、戦後はいち早く西洋近代絵画の作風を取り入れ「蓬春モダニズム」と称されるなど、画壇に一筋の方向を示します。昭和40年(1965)には文化勲章を受章するなど、常に美術界における重要な立場にいました。そんな蓬春の多伎にわたる画業の中には、時折ユーモアに富んだものや、何か鑑賞者に親しみを与えるものも確認できます。また多くの著名な作家たちとの交流も深く、そんな蓬春が所蔵していた美術品などには微笑ましい内容のものも少なくありません。緊張感のある創作活動の合い間には、人間味溢れる有意義な作家同士の交流があったのだと想像できます。
本展は、ユーモアという視点から日本画家・山口蓬春の側面を探ろうとするものです。
山口蓬春 《河伯》 昭和時代 山口蓬春記念館蔵 |
山口蓬春 《蛙々の三ひょこ/\》 昭和時代 山口蓬春記念館蔵 |
山口蓬春 《望郷》 昭和28年 個人蔵 |
山口蓬春 《宴》 昭和35年 神奈川県立近代美術館蔵 [前期のみ] |
北沢楽天、山口蓬春、狩野光雅 《描猿猴》(合作) さいたま市立漫画会館蔵 |
北沢楽天 「美術界の怪文書」 『時事漫画』295号 昭和元年12月26日 さいたま市立漫画会館蔵 |
良寛 《鼠の絵》 江戸時代後期 山口蓬春記念館蔵 |